「また今日もお昼、何にしよう」で始まる朝
夏休みに入ってから、朝起きた瞬間に頭をよぎるのが「今日のお昼どうしよう」という悩みではないでしょうか。仕事に行く前にお弁当や昼食の準備をして、頭の片隅では午後の会議資料のことを考えながら、同時に「冷蔵庫に何が残っていたか」を思い出そうとする。そんな綱渡りのような毎日を送っている方、きっと少なくないはずです。
実際、ある調査では「夏休みは家事負担が増える」と答えた親が82.9%にのぼり、その中でも最も大変だと感じることの上位に挙がったのが「子どものお昼ごはんづくり」でした。数字を見て「やっぱり自分だけじゃなかったんだ」と、少しほっとした方もいるかもしれません。
見えない負担は、積み重なるほど重くなる
普段の学校がある日なら、給食のおかげでお昼ごはんの心配から一時的に解放されています。でも夏休みはそうはいきません。毎日毎日、栄養バランスも考えながら、子どもが飽きないメニューを、限られた時間の中で用意し続ける。しかもそれは「名前のある大仕事」というより、日々当たり前のように繰り返される「名もなき家事」の延長線上にあるものです。
献立を考える、買い物に行く、冷蔵庫の在庫を把握する、食べ終わった後片付けをする——ひとつひとつは小さな作業に見えても、それが毎日3食×夏休み中ずっと続くと考えると、じわじわと心と体を削っていきます。しかも在宅勤務やお仕事の合間を縫ってこなしている方にとっては、「昼休みが休憩ではなく、もうひとつの仕事の時間になっている」という感覚に近いかもしれません。
誰かに愚痴りたくても、「贅沢な悩み」と思われそうで言い出せない。そんな風に、一人で抱え込んでしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、これは決して甘えでも、要領が悪いわけでもありません。単純に、タスクの絶対量が普段より増えているだけなのです。
「頑張る」より「仕組みで乗り切る」という発想
この時期を無理なく乗り切っている家庭に共通しているのは、「毎日頑張って手作りする」ことをやめて、「頑張らなくても回る仕組み」を先につくっているという点です。具体的には、こんな工夫が挙げられます。
まず、1週間分の昼食メニューをあらかじめ大まかに決めておくこと。毎朝ゼロから考える負担がなくなるだけで、気持ちはかなり軽くなります。次に、ミールキットや冷凍食品、電子レンジ調理ツールなど「頼れるものは頼る」という選択。手作りにこだわらなくても、子どもが「おいしい」と喜んでくれればそれで十分です。そして、子ども自身にできる範囲の作業(お皿を並べる、簡単な盛り付けをするなど)を任せてみること。これは家事の負担を減らすだけでなく、子どもにとっても「自分でできた」という小さな自信につながります。
大切なのは、「本当は手作りしたほうがいいのに」という罪悪感を手放すことです。忙しい毎日の中で家族の生活を回し続けているだけで、すでに十分がんばっています。
今日も一日、おつかれさまでした
夏休みはあと少し続きます。すべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。今日のお昼が冷凍食品でも、レトルトでも、子どもが「おいしかった」と言ってくれたなら、それは十分すぎるくらいの合格点です。
「昼ごはん地獄」と感じているのはあなただけではありません。同じように今日も台所に立っている誰かがいる、そのことを少しだけ思い出しながら、無理のないペースで夏休みを乗り切っていきましょう。

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